Project02『ウェブで伝えよう!』

長浜を出て世の中の価値を知って、長浜で輝く”長浜の価値”に気づく。 / 株式会社一湖房

株式会社一湖房
社長 川瀬 裕正(かわせ ひろまさ)さん

琵琶湖の鮎や鴨を素材にした加工食品に全国から注文が殺到する株式会社一湖房の社長 川瀬裕正さんにお話を伺いました。

Q.一湖房(いっこぼう)というお店の名前について教えてください。


一湖房の「いっこ」は、ここにしかない、ここでしか作れないということ、「湖」は日本で一番大きい琵琶湖の特産品であること、そういううちの商品が「房」のごとくお客様のところに広がっていってほしい、という想いが込められています。

Q.最初からお店で鮎や鴨を扱っておられたんですか?

先代の祖父の頃は呉服商を営んでいて、呉服商で余力のあるあいだに、祖母が作っていた郷土料理や佃煮類を販売する一湖房というお店を立ち上げました。
私自身は1990年に長浜にきて、叔父と二人で一湖房を食品会社として形にしようとやり始めました。


そうするうちに柱となる商品がほしくなり、長浜という土地柄から「鴨」をキーワードにした加工食品を考えはじめました。それから7年後に完成したのが合鴨ロースです。1999年に大体できあがって、2000年から販売を始めました。
軌道に乗るまでは何ごとも難しかったですね。他がまねできないことをいっぱいやろうとしてきたので、うまくいったときは楽しかったですよ。

Q.他のお店がまねできないことってどんなことですか?

合鴨を使った加工食品をしている店は全国でもまれです。やってるところも料亭などが副業でしているだけです。合鴨で製品を作ることでは第一人者であろうとしてやっています。
商品の特徴として、まず添加物を入れない。
合鴨は牛肉などより8倍くらい鉄分が多くて肝肉と変わらない。切ると最初は赤色だけれど、すぐに濃い茶色に変色してしまう。それを、保存料などの添加物を使わず、調理したての状態でお客様にとどき、1週間ぐらい美味しい状態で食べていただける。
それが、他にはまねのできない誇れる部分ですね。
一湖房は、この合鴨ローストとともに成長してきました。

Q.全国から注文が届くようになったきっかけは何ですか?


2000年くらいに、ある雑誌のほんの小さな記事で取り上げてくれて、うちの合鴨ロースが斬新な加工食品で予想をくつがえす味になっている、というコメントを載せていただきました。
「料理の鉄人」などのテレビ番組で解説をしていた、料理評論家の服部幸應さんに取り上げていただきました。
百貨店との取引が始まり、それから通販の事業が始まりました。
今は1日平均10名ほどのお客様が遠方より足を運んで買いに来てくださってます。

Q.最後に私たち高校生に何かアドバイスをお願いします。

もしも私があなたたちの親だったら、長浜から一回出てった方がいいよとアドバイスします。一度出てから帰ってくる場所として。長浜があればいいと思います。
百聞は一見にしかずで、一度外を見てみないと、長浜のよさもわからない。
これから地方でお商売するのは難しくなると思います。


一湖房も、今後は都心や海外からお客様に来ていただいて、お店で私たちとコミュニケーションをとることが一つの贅沢になるように、ご来店くださるお客様を大事にしていかないと生き残っていけません。
そのためには、世界で通用する店、日本で一番の店でないとだめです。そこに持っていこうとするなら、外を見てこないと世の中の価値がわからない。
何が大事で、長浜で輝くものは何なのか。それを身にしみて感じた上で、長浜に帰ってきて仕事をされるべきだと思いますよ。


インタビューの最後に、川瀬さんが「私があなたたちの親だったら、まず外に出なさいと言います。地元の良さと言うけれど、一度は外に出てみないとそのありがたみや価値は分からない」とおっしゃった言葉に目が開かれた思いがしました。
地元で働くことのメリットばかり目がむき、その方が楽だからと思うようにもなっていました。
外も地元もきびしくなるなかで日本一の輝きを作らないと生き残っていけない。外に出ないと気づけない地元の価値がある。
川瀬さん言葉が心に響きました。

インタビュー後に商品を調理されている部屋を見学させていただき、帰りに合鴨ロースをいただきました。
無添加できれいな赤色の鴨肉がとても美味しかったです。川瀬さん、一湖房のみなさん、お忙しいところありがとうございました。

会社情報

株式会社一湖房
〒526-0244 滋賀県長浜市11 三ツ矢元町11-22
TEL: 0749-65-3978
mail: ikkoboutoiawase@ikkobou.com
URL:http://www.ikkobou.com/

Other PHOTO

関連記事

最近の記事

  1. Project02『ウェブで伝えよう!』

    一人ひとりが自分の仕事・地元に誇りをもって働ける場所 / 株式会社黒壁
  2. Project01 『動画で伝えよう!』

    【菓子乃蔵 角屋】滋賀県立伊香高等学校BチームCM動画
  3. Project02『ウェブで伝えよう!』

    ”やりたい”をカタチに!地域の様々な課題に取り組む / 認定NPO法人つどい
  4. Project01 『動画で伝えよう!』

    【木之本 つるやパン本店】N高等学校チームCM動画
  5. 活動記録

    高校生Challenge&CreationプロジェクトVol.1『活動…
PAGE TOP