認定NPO法人 つどい
理事長 川村 美津子(かわむら みつこ)さん
「未来の子どもたちに暮らしやすいまちをつないでゆきたい」。
この言葉をコンセプトに様々な課題に取り組む認定NPO法人「つどい」の理事長川村美津子さんにお話をお伺いしました。
Q.様々な事業をされていますが、いつ頃から始められたのですか?
2011年に常喜町で「ケアプランつどい」を始めました。そして2013年が、大きな転機でしたね。
事務所の裏の畑にサツマイモの苗をはじめて植えたときに、いろんな方が一緒になってわちゃわちゃと作業されてる姿をみて魂が打ち震えたんです。
子どもから高齢者、障がいのあるなしに関わらずみんなが一つの畑にいる!同じ土を踏んでいる!
これだ、自分のやりたいことは農業と福祉のコラボだ!そこからですね。
Q.新しい事業を始められるときは、なにかきっかけがあるんでしょうか?
きっかけは特になく、自然なタイミングでやってきています。ほんまにすべてがご縁だと思うんです。
空き家も事業も必要な時にやってきた感じです。
子どもの預かりや、障がいのある方の働く場も、必要なものは自分たちで作ればいい。
高齢者が楽しく集う場所が必要なら、それも自分たちで作ればいい。
それで出来たのが80歳のメイド喫茶。
実際にピンクのフリフリエプロンをつけてメイドの格好をして楽しんでます。
ネーミングもおかしいでしょ、メイドと冥土。
やってる人たちが楽しんで笑えることなら何でもいいんですよ。
Q.休耕田にハスの花を咲かせておられますね?
布勢町の耕作放棄地となった3ヘクタールの棚田「あいのたに」で、蓮を栽培しています。棚田で自然水で育てているのは日本でここだけですよ。
蓮の花は観賞するだけでなく、花びらを食品に加工したり、葉っぱを料理の器に利用したりもできます。
満開の蓮畑を観光に来てもらうことで、地域を活性化することもできるんですよ。
役割を終えたものにもう一度生命力を吹き込み、再生、復活させる。〈つどい〉が大切にしている考え方です。
あとで現地を見学に行きましょう。
Q.わたしたち高校生に何かアドバイスをいただけますか?
できないとか無理だとか、私にはやれないという思い込みは捨てて、やりたいことはやればいい。
必要なものは自分の甲斐性なりに作ればいい。
それと、毎晩寝る前に小説を読むんですが、未知の世界にすっと移動できる。
さまざまなジャンルの読書もいいと思いますよ。
インタビュー後に、川村美津子さんに「あいのたに」を案内していただきました。
棚田の蓮畑を上ると、お香のような蓮の香りにつつまれました。山から流れでる川の水が、大きな蓮の花を育てていることがよくわかりました。
「やりたいことはやればよい、必要なものは作ればよい」という川村さんの言葉どおりの景色を眼の前にして、
私たちも思い込みから自由になって、やりたいことをやれば、いろんなことができるんだなと実感しました。
会社情報
認定NPO法人つどい
〒526-0823 滋賀県長浜市常喜町874番地2
TEL: 0749-57-6777
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